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チューニング
チューニングは、楽曲さえも生まれ変わる重要な要素
ドラム


さて、ここではチューニングについてちょっと書いてみようと思います。

 チューニングは奥が深すぎて、チューニングだけで一つのサイトができるかもしれないし(笑)、私自身、さほどエラそうなことをいえるほど何も知らないというか、奥が深すぎて非常に難しいので、今回は自分が思っている事や気付いた事などを簡単に書いてみます。

 また、このサイトはメタルツーバスドラマーを目指している人を対象にしているので、チューニングについても、そのような視点から書きたいと思います。


 まず、チューニングの必要性ですが、これは本当に重要です。

 スタジオ練習などで、スタジオ備え付けのドラムセットをチャチャーッと軽くセッティングしてそのまま叩き始める人も多いようですが、できればチューニングも少しはやった方がいいでしょう。
 ドラムのチューニング・音作り次第で、楽曲までもが別物のようになります


まずは、スネアドラムから簡単に説明します。

基本は、
スネアのチューニング
上図のように、対角線上の順番でチューニングキーで締めていく、というのが一般的ですが、
そのほかにも、
スネアのチューニング
チューニングキーを2つ持って、対角線同士のボルトを同時に締めていくというやり方も時間短縮になりますし、正確さが増すかも知れません。

しかし、私個人的な意見として、対角線を意識した順番でボルトを締めていったところで、結局、そう簡単に均等になるものではないし、そんな完璧なチューニングにする必要性も感じないので(←レコーディングとなると話は別かも知れませんが、ライブやスタジオ練習程度では、「気持ちよけりゃそれでいい」と思う/笑)、
普通に対角線とか何も気にせずに円周をグルーッと順番にボルトを締めていっても問題はないと思いますし、
スネアのチューニング
かつて専門学校でドラム科で教わった時に、先生もそのような事をいってました。


 ちなみにヘッドを張り替える時などは、まず、最初は手でボルトを回して、手では回らないようになるあたりまで全てのボルトを締めてから、そこからチューニングキーで1回転ぐらいずつ締めていきます。面倒なら2回転ずつぐらい一気に締めていっても別にいいと思います(笑)。どうせスネア単体でチューニングをいくら完璧にしたところで、最終的にドラムセットの中でどういう音が鳴るか(共鳴具合とか音のバランスとか)が問題になるので、スネア単体のチューニングにそこまで神経質になってもあまり意味がないと思います。

スネアの裏面のチューニングですが、これは打面側よりもパンパンに張るのが普通です。
スナッピーの反応をよくするためです。
私の場合は、打面側のチューニングもかなり強めに張ってますが(笑)。

で、スナッピー付近のボルトだけ、他のボルトよりも強めに締めると、スナッピーの吸い付きがさらに良くなって音のキレが増すようです。
スネアボトムチューニング
打面側の張り具合ですが、これは求める音によってチューニングも変わってきますが、
私の場合はマイスネアが深胴(14インチ×6.5インチ)なので、かなり強めに張らないと音の立ち上がりやキレが鈍るので、かなり強めに張っています。

 メタルといっても、時代によってそのサウンドも変化しているので、どういうスネアの音が自分の頭の中の理想のイメージかは人それぞれ違うと思いますが、現代においては、どちらかといえば音の立ち上がりの早いハイピッチ寄りなサウンドが流行でしょうか。
 カンカンとうるさいと感じれば、打面や裏面にガムテープやビニールテープなどを貼ってミュートすれば解決すると思います。特にライブハウスでの演奏の場合、音はとにかくシャープでクリアな方がマイク乗りもよく、客席までよく通る音になると思うので、余計な倍音は極限までカットした方が、客席に届く音はよくなるかも知れませんし、PAにとっても音作りがしやすくなると思います。

 レギュラーサイズの深さ(5か5.5インチ)だと、メタルの場合は音量や音圧が弱い気がするので、私的には、深胴スネアでチューニングを強めにして、
音の立ち上がりが早くて明るい音色で、且つ、音量・音圧のある音が出せると思います。
 深胴の太鼓は、音を鳴らしきるのがそれなりに大変ではありますが、
アヘッドというメーカーの鉄のスティックでガンガンやれば、深胴のスネアでも比較的楽に「太鼓を鳴らし切る」事もできると思います。
アヘッドの鉄スティック
トミーリーシグネチャー&ジョーイシグネチャー

ただし、問題はスネアの音ばかりが無駄にデカいと、ドラムセットとのバランスが悪くなるので、スネアをガンガン鳴らすなら、それと同等の音量・音圧でバスドラやタムやシンバルも鳴らすことができなければ、スネアだけこだわっても意味がないので注意です。


さて、続いて我らが愛しのバスドラム!!

バスドラのチューニングは我らメタルツーバスドラマーにとって、めちゃめちゃ重要な部分です!

ハッキリいって、バスドラの音がショボかったり踏み心地に問題があると、やる気が完全に失せます(笑笑)。

リハーサルスタジオに備え付けのドラムセットをそのまま何もせずに叩くと、めちゃめちゃマヌケなバスドラの音が鳴る場合があります。
 そのような場合にもゴキゲンに練習できるよう、自分でメタルツーバスモードな音にするためのコツを書いていきます。


まず、バスドラのフロントの穴の開けられ方によって、サウンドはその時点で結構決まってきます。
フロント穴なし 真ん中に穴 小さい穴
だいたいこれのどれかだと思いますが、
フロントに穴がない場合、メタルツーバスドラムにはかなり向かない音色・踏み心地になると思うので、そういうドラムセットが置いてるスタジオは避けるべき??(笑)

 真ん中に穴が開いている場合は、アタック音が前面に出た音になり、踏み心地も「空気の跳ね返り」がこないので高速プレイもやりやすいはずです。
 ただ、このようなフロント穴が真ん中にあるバスドラは、ミュートが全くなかったり打面ヘッドにインパクトパッドが貼られてないような場合は、部屋の鳴りとの相性によっては少し低音の迫力に欠けると感じる事があるかも知れません。

とりあえず無難なのは小さい穴がちょっと開いてるタイプでしょうか。


ちなみに、フロントの穴の開き方によって若干チューニングのやり方も変わってきます。

 まず、メタルツーバスドラマーのバスドラの音の好みって、ミンナ似ていると思います。
 アタック音重視で、バスドラの音ががベースやギターに埋もれる事無くハッキリ手前に聴こえるようなクッキリとした輪郭を持ちつつ低音成分もあるような「ドュクシッ!!」みたいな体育館でバスケットボールをドリブルした時みたいなサウンドを求めていることでしょう(笑笑)。

 そのような音にするためには、まず、
打面ヘッドは、とにかくベロンベロンにします。
こんなに緩めていいのか!?ってほどネジを緩めます(笑)。
 私なんてライブハウスのPAさんに注意されたほどベロンベロンです(笑)。

 まぁ、ラグがガタガタならない程度にはした方がいいでしょうが(笑)、そのギリギリのあたりまで緩めれば、アタック音がかなり強調されて「ペシッ」っていう音が鳴って、周囲が爆音でもまずバスドラの音が埋もれて踏んでるタイミングが聴こえないって事はなくなります。
 問題は、アタック音重視にすると、低音がスカスカになりうるという点です。
 しかし、これは、バスドラの踏み方によって、充分音圧のあるバスドラサウンドは出せます。
 コツとしては、ペダルの前の方よりも真ん中から後ろ側を踏む事でパワーを増すということと、「思い切り踏むっ!」というのではなく
太腿をただ落とすだけ」のような、脱力した踏み方をすれば、下手に力任せに踏むよりも音圧が増します。

 足先で踏むのではなく太腿から踏む。
足先で踏んでいると音圧は出せない。


打面側はベロンベロンということで、それに対してフロントヘッドのチューニングはどうするかですが、
小さい穴が端のへんに開いているものは、かなりフロントはパンパンに張ればいいと思います。
真ん中に大きい穴が開いている場合は、どうも低音の迫力に欠けるので、フロントヘッドを逆に緩めまくると、バスドラの中から空気がキレイに抜け切らないお陰で(??)、低音は出てくる気がします。
 まぁこれはあくまでも私の独断と偏見によるもので、部屋の響きによっても変わると思いますので、あくまでも参考程度としてくださいね。

 どうしてもスタジオのバスドラの音が気にくわない場合は、自分でインパクトパッドなどを自前で持っていって、ビニールテープなどで張れば、音はかなりツーバスドラマー好みな音色になると思います。

さて、ここで、バスドラチューニング(音作り)によってどれぐらい雰囲気が変わるのか、
テキトーにドラムの即興演奏をレコーディングしたものをアップしてみます。
 実際のチューニングによる生音の違いも当然かなり大きいですが、今回のアップは、レコーディングでのイコライジングなどでの音作りによる音の変化の影響の大きさを証明する内容をアップしています

一般的(??)なバスドラ音

アタック音を重視しつつ低音圧も含まれたバスドラ音

もはや機械音かと思うほどアタック音を重視した特殊な鋼鉄バスドラの音






 さて、続いてタム類のチューニングについて簡単に書いてみます。

タム類も基本的にはスネアと同様です。

問題は、タムの音程感をどうするかや、バスドラを踏んだ時の共鳴具合です。
 後者については、あまり神経質になるといつまで経ってもチューニングが完了しないので(笑)、レコーディングとかでない限りは、テキトーでいいかもしれません(笑)。

 タム類の音程感は、人によって好みがかなり違うと思いますが、
とりあえず、
・タム類の音程感がハッキリしていて音の高低レンジが広くメロディアスなフレーズを奏でたい
・タム類の音程感がさほどなく、メロディアスなフレーズを奏でるというよりは、「太鼓っぽい」ニュアンスを重視したい

に好みが分かれると思います。

 楽曲によっても、どちらが向くかは変わってくる事でしょう。

 とりあえず、前者と後者では、かなりドラムのノリや雰囲気が変わってきます。

 試しに、タムの音程感がハッキリしたバージョンと、タムの音程感があまりないバージョンで、テキトーにドラムソロを叩いてみました。

タムの音程感がハッキリしたVer

タムの音程感があまりないVer

 かなりチューニングによって雰囲気が変わるというのが解っていただけることかと思います。

と、まぁさほど濃い内容でなくて申し訳なかったですが、とりあえずチューニングに関しての簡単な解説をしてみました。

 楽曲との相性なども考慮に入れ、色々なチューニングを試してみてくださいね。



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