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スタミナについて/メタルツーバスドラマーとスポーツ医学 |
![]() ここでは、メタルツーバスドラマーのスタミナについて色々書いてみようと思う。 メタルツーバスドラムは一種のスポーツである(笑)。 バンド練習などで4時間スタジオに入ったとして、その中で立て続けにテンポ180を越えるような曲を延々と練習する地獄を考えてみてください(笑)。できそうですか?(笑) メタルな曲をちょっとコピーして叩いてみて、それが叩けた、といってそれで満足はできません。自分がバンド練習やライブなどで高速な曲を何曲も、何回も、叩き続けられて、且つ、その上に頭振ったりオーバーアクションしたりする余裕を持てるようにならないと(笑)、メタルツーバスドラマーにはなれない(笑)。 高速スラッシュメタルな楽曲を1、2回演奏した程度でゼェゼェいっていては困るわけである(笑)。 私がツーバスドラムを練習しはじめた初心者の頃は、 エックスの紅(くれない)やらサイレントジェラシーやらスタブミーインザバックを何回連続で叩けるか、 とかいうアホな挑戦をして身体を痛めたものです(笑笑)。 最低でも3時間はイカつい曲がズラっと並んでも暴れ続けられないと、メタル系ドラマーは難しい(笑) しかし、一応、普通の人間ですから(笑)、限界はありますし、それなりの工夫が必要です。 そこらへんをこのコーナーでちょっと書いてみようかなと。 本気で全力で高速な曲を3時間4時間と叩けば、そのうち倒れるのも時間の問題です(笑)。 ので、スタミナについての知識やある程度の、医学的観点からの身体の知識や身体感覚は身につけなければなりません。 そこらへんについて色々書いているページを以前に私が作りましたので興味がある人はそちらもどうぞ。 ↓ ザッ・フィットネス ・スタジオに入る前の準備 上記のページでも書いていますが、 まず、スタミナを左右するのは主にクエン酸やアミノ酸や糖分です。 スタジオ練習に入る前に、 ![]() クエン酸やアミノ酸系のゼリーを摂取するのもよいと思います。私はいつもコレを摂取しています。 クエン酸を摂取したら、しばらく歩き回ったりせずに(歩き回るとクエン酸を消費してしまいます)、クエン酸を身体に貯蓄します。 ドラマーなら色々な機材を運んできて練習するまでに体力を既に消耗している場合も多いと思うので(笑)、とにかく栄養はキッチリ蓄えておかないと洗練したプレイはできないでしょう。 スタジオの部屋には、アミノ酸系のスポーツ飲料(できれば糖分の少ない甘すぎないもの)を持ち込んで、練習中にもちょっとずつ摂取して脱水症状を防ぎます。 ちなみに私の最近のお気に入りは、アミノサプリナイン。 ![]() まぁ4時間のスタジオ練習でこれが2本あればかなり余裕で身体がもつでしょう。まぁ別になくてもいけるでしょうけど、より集中力と安定を求めるには、栄養補給は欠かせないといえます。 ハッキリいってメタルツーバスドラム系なドラマーは夏であろうが冬であろうがエアコンがガンガンにかかってようが、 裸で練習してもいいぐらい暑くなるのが普通です(笑)。 ウチワやタオルなどの持ち込みもお忘れなく(笑)。 完全にスポーツですな(笑)。 ・高速ドラムを何曲も叩く場合に 起こりうる身体トラブル 高速な曲を連続で演奏していると起こりうる身体トラブルとその原因や対処方法を書いていきます。 ハイハットやライドを刻む右手がしんどくなる そりゃ当たり前です(笑)。なんといってもテンポ180の曲で、もしハイハットを8分音符で刻み続けると、1分間で360回右手に衝撃が走り、5分の曲なら単純計算で1800回になります(笑)。 疲れるのは当然ですが、その原因は何でしょうか? 右手に疲労を感じて、「あぁダメだ…もう動かない」みたいにもしなった時、ちょっと自分の手の平などを触ってみてください。 身体は暑いのに、手は何故か冷たくなっているはずです。 つまり、手に血が流れて届いていないのです。 考えられる原因として、スティックを無駄に強く握りすぎているか、ヘンなチカラがヘンなところに入ってしまって手に血が通わなくなったかです。 栄養は血を流れて運ばれてきますから、手に血が流れてこない状態になるようでは、そりゃ手も高速で動きません。 スティックの持ち方やフォームの問題以外で考えられる点は、 ハイハットの高さが高すぎる という事です。 ハイハットを刻む時に手の位置が自分の肘や肩よりも高くなると、当然、手の先の血はどんどん減ってゆき、そのうち自由に動かなくなります。 しかし、私自身もハイハットは結構高めです。 ハイハットは高めにセッティングした方が見た目もカッコイイし(??)笑 そこで、手に血が通わなくなるトラブルを防ぐ方法を。 曲中に、必ず手の平や指先に血を流してくる為の動作を無意識に取り入れる。 ライドシンバルなどを刻んでいる時に、肩をたまに抜いたりすると血がちゃんと流れて血流がよくなり、パフォーマンスも向上します。当然姿勢もちゃんとしたほうがいいです。 ハットを長時間刻む場合も、やはり肩を時々ピクピクさせて抜くとか、とにかく手先だけで叩こうとしないことです。 それでも右手がしんどくなる場合は、 本来8分音符で刻んでいるハイハットやライドを、ハットオープンやライドのエッジを強めに叩いて音を伸ばして音に間ができないように誤魔化しながら半分のタイミングの4分音符に省略して叩くという手もあります(笑)。 練習などでは同じ曲を何度もやるので疲れるのは当然ですから、何もわざわざご丁寧に全て8分音符で刻む必要もないでしょう。 4分音符で刻むとどうも音の「間」が気になるという場合は、 ハットを4分音符で踏みながら裏を叩くなどすると、間を埋めたドラムを叩く事が可能です。 しかし、どちらかといえば、そういう右手が疲れてしまうような曲は、楽曲そのものやそれに対するドラムアプローチにも問題があるかも知れません。 緩急のあるダイナミクス溢れる楽曲であれば、そのように極端に右手が疲れるようなドラムにはならないはずですから。 よくありがちなのは、ギタリストやボーカリストがアコギ感覚でジャンジャカとコードだけで曲を単純に作った程度のクオリティーの楽曲だと、ドラマーは単純でつまらないビートを延々と叩く事になります(シンプルイズベストという意味とはまた異なる)。 メタルツーバスドラマーがバンドやるなら、ドラマーも積極的に楽曲制作に参加、楽曲のカギを強く握る、という状態にするのが一番だと思います(笑)。それが無理な雰囲気があるバンドに所属しているなら、それはツーバスドラマーにとっては勿体無い、そんなのさっさとやめて自分が自分のドラムを大いに活用できるような楽曲ができるようなバンドを立ち上げるなりする方がいいかもしれません。その場合は当然人に恵まれないと難しいかも知れませんが どちらにせよ、右手がヘンに疲れるような楽曲はあまり良いとはいえないかも知れません。私の独断と偏見ですが・・・。 足がしんどくなる そりゃまぁ高速なツーバスを連続で踏んだりすると当然、足は次第にガタガタになってきます(笑)。 テンションがハイになってイッている状態であれば、かなり無茶苦茶しても体力は、なんとかもつはずですが、まぁツーバスを連打する時は、全体のスタミナ配分を考えながら、淡々と踏んだり、フルボリュームで連打したりを繰り返すのがいいでしょう。 連打すら無理、ってほどに疲労したら、まぁそれは仕方がないですね(笑)、ツーバス連打の場所のツーバスを省略するしかないでしょう(笑)。 足にしても手にしても、練習の最中にちょっと不調な感じがしたら、ストレッチなどをやるのも効果的です。 練習後にあまりにも手の異常を感じたら、アイシングなどをした方がいいかも知れません。 アイシングに関しては下記のページのかなり下のへんで触れています ⇒ザッ・フィットネス 手にチカラが入らなくなってタム回しもダルイ うわぁ、それヤバイっすねぇ(笑)。 しかし、そんな時、ツーバスドラマーはオトクです(謎笑)。 手数の多いプレイは確かに疲れます。 そんな時、普段は手だけでやっているタム回しのフレーズなどを手足を絡めたコンビネーション技で補えば、手が多少しんどくても、なんとかフィルインをやり過ごすことができます。 例えば、手だけでタム回しをする場所を、手2発→足2発のツーバスフレーズを連続してやれば、本来のフィルインに少しでも近いフィルインをより少ない労力でやることができます。手が疲れたらとにかくツーバスフレーズに逃げましょう(笑笑)。 例えばこんな感じです。 前半は本来のフィル、後半が手がダルイ時にこういう感じにすると手が楽(笑)、というパターンです(笑)。 まぁこれを参考に、色々、ダルイ時に体調に合わせて即座に楽なフレーズに変えれるようになれば、体調が悪くてもなんとかなると思います。 誤魔化し技によって、腱鞘炎でテーピングまでして冷却スプレーもしながらマトモに全く叩けない状態でライブで5曲なんとか叩ききった事もあります(笑)。タム回しなど、全くマトモにできないぐらい手を傷めていても、フィルインのフレーズのほとんどを手足のコンビネーション技に置き換えて、なんとか命からがら(?)やり過ごせました(笑)。 その他の練習中の身体トラブルと対処法 ・眠たくて意識が朦朧とする 他の仕事ばっかりやってるからそうなるんだ!(笑) ちゃんと寝ろ!(笑)。 目指しているものが何か、自分の本当の仕事は何か、前に進む為に本当にやるべき仕事は何か、大事な事は何かを考えて、それと自分の現状の行動パターンの関係をよく考え、長い目で見て本当に自分が前に進める為の人生設計をするべき。 まぁある程度ドラムを叩く事が身体に染み付いていれば半分寝ながらでもツーバス連打や高速プレイは可能(笑)。とにかくなんとか頑張ってください(笑)。ラッキーアイテムはブラック缶コーヒー。 ・心臓が差し込む(笑) これは私が体調不良の時にたまになる症状(笑)。 身体を動かすと痛みが走るため、そうなったらとにかく極力胸の部分が動かないように静かにドラムを叩くべし(笑)。 ・煙草が吸いたくてスタジオから早く出たい! 病院行ってニコチンパッドでももらってきてください(笑)。 つーか、バンドやめろ!(笑)。 私が今のバンドの前に所属していたお遊びバンドでは、 練習開始から一時間も経たぬうちに煙草を吸う為に外に出てダラダラ雑談が始まるという嘆かわしい状態でした。あきれたのでそのバンドはさっさと辞めました(笑)。 というか、音楽の専門学校というところに通う学生の大半がそういうクソばっかりだったので専門学校も一年で中退しました(笑)。多分あいつらは音楽なんてやる気ないです(笑)。バカバカしくてあんなところで一緒になんて学んでられません(笑)。まぁせいぜい夢だけ見てやがれ(笑)。 私も煙草は吸いますが、そこまでなってしまっては音楽どころじゃないでしょうし、音楽の仕事中に煙草吸うなんぞ論外です。ちなみにライブハウスなどのPAやレコスタのエンジニアがそういう人だった場合も本気でキレますね(笑)。ロクでもない業界ですな(笑)。 真面目な人はバンドには向かなくてイライラすることが多いかも知れません(笑)。 ・スタジオのエアコンが寒すぎる 集中して練習していない証拠である(笑)。 普通、どれだけ寒い環境でも、身体の全てを研ぎ澄ませて演奏していれば、勝手に暑くなります。 まぁそれでもあまりにガンガンにエアコンがかかっていたり、その風が直接当たるような場所だと確かに寒いかも知れませんが…(笑)。 と、まぁこんな感じでしょうか。 スポーツの観点から色々考えると、身体トラブルの原因や対処法が見つかるかも知れませんので、もし何か異常を感じたら、それは何故なのかを考えて解決できるように試行錯誤してみてください。
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