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ライブでのトラブル対策・機材トラブル体験談など |
![]() さて、今回のレッスンでは、ライブで起こりうる様々なトラブルなどを少しでも減らせるように、機材トラブル対策や、私自身の体験などと交えながら書いていこうと思います。 ライブでの注意点など ■機材のセッティング 実は、ライブをやる時(特に対バンのライブ)、最も緊張するのが本番でもなくナンでもなく、 バンド転換時のセッティングです(笑)。 迅速に且つ、確実に丁寧なセッティングをしなければ本番でいつも通りの思うような演奏ができない事になります。 このサイトはツーバスの事を主に書いているサイトですが、 ツーバスドラマーが本当にツーバスドラムセットをライブハウスに持ち込めるぐらいになるのは夢のような話だと思うので、ここでは、ライブハウスで他バンドと使いまわす普通のワンバスセットでツインペダルをセッティングするようなドラマーに焦点を当てて書いていきます。 セッティングの時に最低限調節すべき点としては、 ・椅子の高さ ・シンバル類や太鼓類の高さや角度や位置 ・スネアとペダルのセッティング となると、まぁ全部って事になりそうなんですが(笑)、 とりあえずツインペダルや、チャイナシンバルなどの追加シンバルなどは、 予め組み立てておく事。 もちろん、ツインペダルのネジ類はしっかり締めておく、 あとは意外と一度ペダルをカスタマイズしたら当分いじらないようなネジ類(ビーターの角度調節のネジなど)も確認しておいた方がいいでしょう。 練習してる時は何もトラブルがなかったのに、なんでまたライブ本番に限ってこのネジが外れるんだ!?みたいな事ってあるんですよねぇ・・・・(笑) ツーバスドラマーにとって一番厄介なのが、、 自分の出番の前のバンドのドラマーがワンタムセッティングだったりした場合です。 かなりムカつきます(笑笑)。 ライドシンバルと右クラッシュシンバルも、あの狭苦しい場所で大きく移動しなければならなかったりします。 これに習って、自分の出番の後のドラマーがどういうタイプのセッティングをするドラマーかをリハーサルなどで把握しておけば、自分と大きく違うセッティングのドラマーの場合は、自分が出番が終わった後、持込機材をちゃっちゃと掃けたら、次のドラマーがさっさとセッティングしやすいように少し手伝ったりするのもいいと思います。 セッティングだけでも結構時間がかかるものですが、 さらにチェックしておくべき点がいくつかあります。 ・ハイハット関連のネジ(特にクラッチがしっかり固定されているかとか、真ん中の細い棒の固定が緩んでいて回転してしまわないかとか) ・シンバルスタンドのネジや角度調節のギアが緩んでないか ・ツインペダルの左側が前に滑っていったりしないかどうか ・タオルやドリンク、予備のスティックなどを周辺に置いておく ハイハット関連がトラブると、正直やる気なくなります。 特に某メーカーのハイハットスタンドはモロいので、パワー系ならかなりの確率で壊れます(笑)。 どうしてもハイハットのクラッチが落ちたり、叩いてる最中にどんどんハイハットの開きが広がっていくような機材トラブルを避けたい場合は、自分でスタンドを持ち込むのがベストでしょうが、それができない場合は、クラッチだけでも某Yとか某Tなどのメーカーの頑丈なクラッチを持っていく手もあるかも知れません。 シンバルスタンドも、セッティングの位置や角度は勿論のこと、それの角度や高さのネジが緩んでいると演奏中にシンバルが叩き難くなる事態に陥るのでネジは必ずチェック。 当然ですが、3脚系のスタンド類の向きは、全てのスタンドにおいて、三角形の頂点が自分側に向くようにして、ブームアームなども三角形の頂点の向きと同じにします。 向きがまずいとシンバルスタンドが倒れてくる事があります。 ツインペダルの左側が演奏中に前に滑っていくと、かなりやる気なくすので(笑)、 床の材質上、どうしても滑りやすい床や、或いは野外でコンクリートなどだった場合は、 ガムテープなどで固定するといいと思います。 ![]() また、上の図のように、ツインペダルとスネアスタンドの位置関係は、 自分の理想の配置と足回りのハードウェアの干渉による事情が異なる場合も多いですが、 私個人的には、ツインペダルの横の棒がスネアスタンドよりも手前にきた方が、 ツインペダルも前に滑っていきにくいし自分とドラムセットやスネアの距離と足周りの都合を両方解消できる気がします。 スネアをツインペダルより手前に設置すると、スネアが無駄に自分に近く感じたり、 ツインペダルの左側が遠く感じたりして、ツインペダルの左が遠いからといってツインペダルを手前に引っ張るとスネアが近くなりすぎて叩き辛いとか、なかなか難しいものです。 まぁやっぱりツーバスはツーバスセットが一番ですね(笑)。 スネアスタンドの種類によっては、かなりスタンドの足が邪魔になってツインペダルを思うような位置にセッティングできない場合もあります・・・・。 タオルやドリンク、予備のスティックも必ず傍に置いておくべきですね。 タオルは当然汗を拭くため、ドリンクは栄養補給、予備スティックは、 万が一スティックを落としたりした場合や(笑)、スティックが折れた場合などの為に絶対に置いておくべきです。 メタルやロック系の場合、衣裳にエナメルパンツを履く人もいると思いますが、 このエナメルパンツ、手の汗をとっさにそれで拭こうとしてもツルツルして拭けないので(笑)、タオルがないと手にかいた汗によってヒヤヒヤしながら演奏するハメになります(笑)。 まぁ転換時のセッティングに関しては、これぐらいでしょうか…。 ドラム周りはヤケに狭苦しい事が多いし、足元もマイクスタンドなどが乱立していたりして、 かなりイライラします(笑)。 その中で、迅速に確実なセッティングをしなければならないので、 本番なんかよりも明らかに神経を使う部分といえるでしょう(笑)。 ライブならではの機材以外のトラブル ライブでは機材以外にも色々なトラブルが起こります。 ・モニター関係 ・体調 ・衣装に関わる意外なトラブル まず、モニター関係ですが、リハーサルの時と全然違うというのはザラです。 なんの為のリハーサルか解らないほど意味がない事が多い気がします(笑)。 まぁこれはある程度仕方がないのかも知れませんが、 エンジニアは多分バイトかなんかでテキトーに本気でやっていないと思うので、 そんなものに期待するのが間違いでしょう。 言い過ぎればライブハウスそのものがイイカゲンな場合もあります。 まぁあまりそこらへんについて書くのはここでは止めておきますが…。 エンジニアの本気度については、当然ながらしょーもなそうなバンドに本気を出すはずがないと思うので(笑)、 「このバンドならキッチリ音作りをしてやろう!」 とエンジニアに思わせるような事ができればいいかもしれません。 エンジニアから見れば、その人のセッティングの仕方や演奏力などを見れば、 「人間」が見えてくると思うので、 エンジニアに「おッ!」と思ってもらえたら一生懸命音を作ってくれるかも知れませんね。 まずギターがやたら音量上げたがるバンドはエンジニアは一番嫌うと思います。 まず、素人バンドだなってナメられるかと。 ドラムに関しては、 セッティングの傾向が、「マイク乗り重視(PAの事を考えた上でのセッティング思考)」であるかどうかで、エンジニアに嫌われるかそうでないかが変わるかも知れません。 特にライドシンバルのセッティングでそのドラマーのPAへの気遣いが解るという説があります。 ライドシンバルは多くの素人は、フロアタムのすぐ上あたりに、水平にセッティングする事が多いですし、大半のスタジオでも、そういうセッティングに最初からなっている事が多い。 しかし、そのセッティングでは、ライドシンバルの音をトップマイクがうまく拾えないため、ライドシンバルは出来ればそこそこ傾斜をつけて高めの位置にセッティングする方がライドシンバルの音の粒立ちやカップの音抜けもよくなり、 そういうセッティングをしていれば、 エンジニアからすれば、 「おっ!」と思ってもらえるかも知れません。 一応、普段のスタジオ練習での私のライドシンバルセッティング位置はこういう感じです。 ![]() おそらく、普通のスタジオとかで最初からセッティングされているようなフロアタムのすぐ上ぐらいの低い水平セッティングに慣れている人は、かなり違和感があるセッティングだと思いますが、明らかにライドシンバルの音の抜けは良くなると思います。 ボーカリストにしても、マイクを持つ手の位置で、 その人のレベルが解るようです。 普通、カッコばっかりのアホボーカリストの場合、 マイクの丸い部分のすぐ近くを持ちたがりますが、 理想は、マイクの線に近い下の辺りを線とマイク本体と両方触れるように持つとアース対策にもなっていいという話もあります。 そういうマイクの持ち方をするボーカリストは稀でしょうが、 エンジニアからすれば、「おっこいつはなかなか!」 と思うようです(笑)。 体調の問題ですが、 ライブはリハーサルをやり終わってから本番までが正直めちゃめちゃ暇です(笑)。 そのポッカリ空いた時間を、まさか楽屋でジーッと過ごしたりすると、 本番では必ず思うように身体が動きません。そりゃ筋肉硬直してますからね、身体も傷めますしロクなことがありません。 ので、これは私の考え方ですが、 リハーサルから本番の間は、「本番を待っている」という事をやめるべきです。 精神統一? そんなもんしなくていいです(笑)。 クラシックとは、こっちの世界は違います。 本番までマクドナルドでくつろいだりダイソーに買い物行ったりしてもいいと思いますし(笑)、 もしかして本番待ちの間に居酒屋やゲーセン行ってもいいんじゃないかとすら思います(笑笑)。 とにかく本番を待つような事はしないほうがいいかと。 直前までなんの緊張感もなしにテキトーに時間過ごして、 本番の時間がきたらギリギリぐらいにライブハウスに戻ってきて、 「あ、そろそろ本番かぁ、じゃぁいきますか♪」 みたいに軽い感覚でいいと思います(笑)。 その方が演奏もいつもどおりできると思う。 楽屋なんかにいても暇で仕方がない(笑)。 とにかく、じっと待ってるというのは、やめた方がいいですね。 さて、ところで、意外と、 衣装によるトラブルが結構あります。 普段練習している時と着ている服が違うという事は結構大きいです。 起こりうるトラブル、というか私自身が体験したトラブルとして、 ・袖の部分がスティックに妙に引っ掛かってプレイに集中できない ・パンツの裾の前の部分がバスドラのビーターに引っ掛かる これは本当に意外な盲点です。 衣装も大事でしょうが、それによって演奏に悪影響を及ぼす場合も大いにありうるので、 動作面も考えた上で衣装を選ぶべきでしょう。 パンツの裾のトラブルですが、これは、自転車をこぐ時に裾がチェーンに巻き込まれたりしないようにするためのゴムみたいなので対処できると思います。 しょうもない事で普段の実力が出せない事ほどイライラするものはありませんからねぇ…。 袖についても、まぁ照明による熱さの事の考えて、やはり涼しい格好の方がいいかも知れませんね。 半袖かノースリか、或いは、裸かがベストでしょう(笑笑)。 そういえば、照明もかなり影響します。 照明スタッフの実力とかやる気の問題もあると思いますが、 やたらチカチカされたり、やたら暗かったりすると、 かなり演奏し辛いものです。 シンバルがどこにあるのかハッキリ見えないほど暗くなる事もありました。 まぁそういうハウスは論外な気がしますが。 ある程度ちゃんとした質の主催元のイベントでは、 照明も演奏する側もやりやすい光の具合で、見てても綺麗にしてくださっていたので、 まぁ照明のせいでやりにくいとかいう事は、そのハウスがカスって事でしょうか。 ちょっと書いておきますと、ピンぼけしたライブビデオを2000円で売ったりしてるハウスがあったので、まぁみなさん、ライブハウスとは何か、ライブとはそもそも何か、もっといえば芸術とは何かをちょっと考えてみてはいかがでしょうか。 さっきから私は、このコーナーがライブをやる人を応援するページであるはずなのに、 ライブハウスに対してあまり明るくない意見が多い気がしますが、 そこらへんについてちょっと興味がある人は、 「芸術とビジネス」 のページを別サイトのページでコラムを少し書いた事がありますので、 参考にしていただければ幸いです。 その上で、ライブを楽しむのもよし、プロ目指すのもよし、 まぁ芸術や音楽に正解なんてないですが、 それだけに有象無象に取り囲まれた業界です。 その上でライブを楽しみたかったらライブを勝手にやればいいと思います。 一ついえることは、それがプロを目指すルートであると考えるのはよした方が身の為です。 お笑いトラブル集 ※実際には笑っている場合ではありません ・バスドラのヘッドが破れた! 野外ライブ「城天」に出演させてもらっていた時の事です。 というか、楼蘭の初のライブがそれでしたが、 その時にバスドラを曲中で破りました(笑)。 曲は中断。 このバンドは呪われていると確信しました(笑笑)。 曲目を一曲減らして、ヘッドを張り替えていただきました(汗笑)。 ・チャイナシンバルのスタンドが自分に向かって倒れてきた! これも野外ライブでの出来事です。 冬の寒い時期だったと思いますが、シンバルスタンドはTAMAの非常に頑丈なもので、 セッティングもしっかり3脚の頂点を自分の方に向けていて、ブームアームには重いバランスウエイトもついています。 野外で風が強いと、セッティングがしっかりしてて機材がよくても、かなり高めにスタンドをセッティングすると倒れてくる事があるようです。 野外ライブだったので近くで見ていた対バンの人が助けてくれました(笑)。 ・スティックが天井に当たる! これはとある某有名な老舗ハウスでの出来事。 天井が低いんです(笑)。狭いんです(笑)。 スティックを思い切り上に振り上げたらスティックが天井から吊るされている照明器具に当たりました(笑)。 それで一瞬気が散って、一瞬、曲のスケールを間違いかけました(笑)。 ・死にかけた。 や、冗談じゃなくて。 夏のクソ暑い時の城天野外ライブの時に、 全身黒のエナメル衣装でライブをやったら、 本番は何とか演奏しとおせたのですが、 出番が終わった後、急性の熱射病みたいなのになりかけました(笑)。 とにかく気分が悪い。太陽に当たると本気で死にそうになるので(笑)、 日陰を捜し求めながら自販機までフラフラとたどり着き、 水分を補給しよう…… としたら、誰かに話しかけられて(笑)、 「はよジュース買わせてくれーー…死ぬし!」 って感じでした(笑)。 以後、あまりに暑い時に野外ライブをやる時は、クリップ扇風機を持参してました。 全身黒エナメル衣装とか夏じゃなくても死ぬのに、よくやってたもんだ(笑)。 ・足攣った。 これも野外ライブ。冬はやはりバカ寒いので、どう頑張っても足が攣る(笑)。 右足の場合はどうにもならないので、攣りそうな予感がしてきたら、とにかく逆に普段よりも足数を増やすなどして動かしまくって攣りきってしまうのを予防する。 攣ってしまった後は、右足で踏んでたものを左足で代用して、その間に右足をドラムの椅子のパイプなどにこすり付けて攣った足を元に戻したりしていた(笑)。 その他にも、一曲目の演奏開始直後にクラッシュを叩いたらクラッシュシンバルがオジギをしたとか(笑)、 ツインペダルのネジが緩んでワンバス状態でやるしかなかったとか、 タムの位置がだんだんズレていったとか、 ハイハットがドンドン位置が遠くなっていったとか、 バスドラがドンドン前にズレていったとか、 ハイハットがいつも壊れるとか、 まぁ、トラブルはキリがないですね・・・・(笑)。 自分の努力と対策で解消できるものと、 そうでないものもあるので、 まぁトラブルが起こったら、 「よし!後でネタにしよう!」 とプラス思考でいきましょう・・・(笑)
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